2011年 マスターズ

遼「はるかに前進した」 充実の20位フィニッシュ

2011/04/11 08:15
17番でバーディチャンスにつける石川遼(David Cannon/Getty Images)

自身初の予選突破を果たし、「ホッとしました」と安堵した2日目。アグレッシブさに欠けたことを悔やんだ失意の3日目。そして「マスターズ」最終日、最終18番グリーンを終えた石川遼は、充実の表情で満ちていた。

2番パー5、残り235ヤードの2打目を2番アイアンで放ち、グリーン左の傾斜を利用してピン左60センチにピタリ。「あのショットは会心でした」という1打で「マスターズ」初イーグルを奪い、「最終日にしか味わえない最高の経験」というパトロンたちの大歓声を浴びた。そして、このイーグル以上に石川が心に刻んだのが、上がり2ホール(パー4)の連続バーディフィニッシュだった。

「感触的には(2番より)やりたいことができた」という17番では146ヤードを9番アイアンで、最終18番では151ヤードを8番アイアンで2メートルにピタリ。「距離感、球筋と、全てのショットとパットがイメージ通り。最後の2ホールで理想の上がりができた」と、夢舞台の最終日、最終グリーンを、自身の最高のプレーで締め括った。

この日1イーグル、4バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「70」をマークし、通算3アンダーの20位タイで3度目の「マスターズ」を終えた石川。来年度の出場権を得られる16位タイには惜しくも1ストローク届かなかったが、「1回目と2回目の出場より、はるかに前進した。こんなに良いプレーができるとは思っていなかったし、この最終日のプレーができれば今後の自分に楽しみ。また1年頑張って、ワールドランキングで出場権を手にできるように頑張りたい」と総括。また明日から、石川の「マスターズ」に向けた戦いが始まる。

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