12ホールで6バーディ!石川遼が暫定2位発進
今季のWGC(世界ゴルフ選手権)第2戦「WGC キャデラック選手権」が10日(木)、フロリダ州ドラールゴルフリゾート&スパで開幕。雷雨のため3時間弱の中断があったため、日没サスペンデッドとなりホールアウトしたのは11人のみ。石川遼は12ホールを消化して6バーディ、1ボギーの5アンダー。首位に2打差の暫定2位タイと好スタートを切った。
午前中の雷雨により、石川は当初の予定より2時間45分遅れの午後3時18分にスタート。しかし大幅な遅れにも19歳は動じなかった。出だしの1番(パー5)、第2打でグリーン右ラフへと運び確実にバーディ発進すると、7メートルを沈めた4番から2連続バーディ。7番では残り125ヤードの第2打をアプローチウエッジでピン右1メートルつけるなど、ショット、パットともに冴えを見せ、序盤から上位に名を連ねる。
折り返しの10番で初めてのボギーをたたくが、続く11番で2メートルのバーディパットを沈めて取り返す。12番をパーとし、13番ティに立ったところで日没サスペンデッド。暫定ではあるが、首位のハンター・メイハンに2打差の2位で初日を終え、夕闇の中「スコアは出来過ぎですね」と話した。
午前中の暴風が嘘のように、ラウンド中はそよ風が吹いた。強風が“名物”ともいえるコースだけに「ラッキーでした」としたが、その好条件を生かし得意のバーディ合戦にしっかりと加わった。
この日はリッキー・ファウラー、ジョナサン・ベガス(ベネズエラ)と同組でラウンド。昨季のPGAツアー新人王のファウラーには米国ファンを中心とした歓声が、そしてマイアミはベネズエラからの移民が多い土地とあって、ベガスにはスペイン語で大声援が飛ぶ。さながら“アウエー”の状況下でスタートしたが、石川がバーディを重ねるにつれ「イシカワ!」と叫ぶ声も大きくなった。
2日目は未消化分も合わせて24ホールの長丁場になる。好発進にも「(2日目に)調子が悪くても、あわてずに(5アンダーを)貯金と思って使っていけばいい。今日の続きと思っても、そうはやらせてもらえない。今日とは違う一日になることは覚悟している」と冷静。手綱は最後まで決して緩めない。