2011年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権

遼、20ホールの激闘も力尽きて一回戦負け

2011/02/24 07:22
20ホール目、パーパットを外した石川遼は力なくボールを拾い上げる

「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」の初日、昨年3回戦まで進出しベスト16入りした石川遼は、南アフリカのチャール・シュワルツェルと1回戦で対戦した。1番は石川がパーセーブして1アップ。しかし2番はティショットを左に曲げるなどパーをセーブできずにオールスクエアとなる。

4番では2打目がグリーンオーバーして4mのパーパットが残るが、これを沈めピンチを凌ぐ。5番はシュワルツェルがティショットを右に曲げて、サボテンの後ろに行きアンプレアブル。3打目がグリーンを20ヤードオーバーしたが、そこからチップインでパーをセーブした。

7番は石川がファウェイからの2打目を計ったようにグリーン奥のカラーに落とし、傾斜を使ってピン横80センチにつけてバーディを奪い1アップとした。しかし、続く8番パー5で石川の3オンに対し、シュワルツェルはグリーン右サイドのラフからチップインイーグルを奪い再びオールスクエアに戻した。

後半に入り11番を石川が奪えば、14番、15番とシュワルツェルが連取。ここで初めて石川が劣勢となるが、16番パー3を奪い返した。そして17番は石川が2打目をグリーン左に外しボギーを叩き1ダウン。18番を奪わなければ負けが決定する。

その18番は共に2オンに成功するが、シュワルツェルはピン奥26mのバーディパットを残した。ここで3パットをしてボギーになったため、勝負はエキストラホールへもつれ込んだ。19ホール目は互いにパー、そして20ホール目に石川がパーセーブできずに決着がついた。

ラウンド後の石川は「悔しいです。こんなに悔しい思いをしたのは記憶にないぐらいです。でも、格上の選手とあそこまで戦えて、あっさり負けたのではないので、次に繋がると思います」と、戦いを振り返る。先週は予選落ち、今週は1回戦負けとなったが、「先週よりはゴルフの状態がだいぶ良くなっています」と、自分なりに調子が上がっていることを確信する。次週は一週間の休養を取って、「WGC キャデラック選手権」に出場する予定だ。

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