2010年 WGC HSBCチャンピオンズ

遼、41位タイに順位を落とすも「タイガースイングに手ごたえ」

2010/11/07 21:33
タイガー・ウッズのスイングからヒントを受け前半は好調だった石川遼

中国・上海にあるシャーシャンインターナショナルGCで開催されている世界ゴルフ選手権の第4戦「WGC HSBCチャンピオンズ」の最終日。石川遼は前半2バーディとスコアを伸ばしたが、後半に1バーディ、4ボギー、1ダブルボギーとして通算1オーバーの41位で試合を終えた。

「実は今朝の練習から今までと違うスイングに取り組んでいました。前半は新しいスイングが練習場通りにできて、本当に楽しいラウンドでした」という通り、2番のパー5では3打目のバンカーショットをピン2mによせバーディを奪い、8番のパー5でも、ショットが冴えわたり、ピン手前50cmにピタリとつけてバーディ。「遼チャージ」が期待されたが、後半は一転し、ショットの調子が崩れ始める。

「横浜カントリーで行われたイベントで、タイガー・ウッズがボールを左寄りにおいて上手く打っていることに気づきました。それを覚えていて、今朝、試してみようと思った」と、世界の大舞台のしかも最終日で実践することを決めた石川。通常よりボール2つ分くらい左におき、ハンドファーストに構えて体の回転で打つようにしたという。

「練習場ではヘッドがコントロールできて、クラブと体の一体感を感じることができましたが、やはり試合でいきなり実践するのは難しく、後半はいつものスイングに戻ってしまった分、タイミングが合わずにミスショットが続いてしまった」と語るように、苦手としていた13番をボギーとすると、続く14番では2打目を池に入れてダブルボギーとしてしまう。

「残り250ヤードを0番アイアンで打ちましたが、アイアンで打って池に入るイメージが無かったのでショックが大きかった。この1打がきちんと打てれば違うラウンドになっていたかもしれません」と振り返った。続く15番をボギーとし、16番はバーディとしたが、最終18番ホールでは「14番のリベンジがしたかった」と、0番アイアンで打った残り235ヤードの2打目を池にいれボギーとした。

「結果的に優勝者とは20打差がついてしまい、世界のトップレベルとの差を感じましたが、技術的な差は縮まっていると感じました。ミスの原因はわかっているので練習あるのみです」と4日間の大会を振り返った石川は、「太平洋VISAマスターズは日本のトーナメントの中で開催コースも、雰囲気も一番好きな試合だから優勝したい」、と早くも次の試合に気持ちを切り替えている。

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