遼、自分のゴルフができず8位タイに沈む
国内男子のメジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」で、2008年、09年と2位に終わった石川遼は、今大会の最終日を首位と5打差の単独6位で迎え、わずかながら逆転優勝の望みを残してスタートした。
ところが、1番でティショットを左サイドのラフに入れると、2打目はグリーンをオーバー。3打目のアプローチはピンをすり抜けて反対外のラフに入れてボギーとした。続く2番はパーで切り抜けたが、3番で0番アイアンを使用したティショットが大きく右に曲がると、ティグラウンドをクラブで3回叩いて悔しがった。
その後もショットが思う様にいかず、大事なパーパットもじっくりと考える間もなく打つなど、前半は石川らしからぬプレーが目立った。同組でラウンドするキム・キョンテ(韓国)が面白いようにスコアを伸ばしていたこともあり、石川は対象的にスコアを崩していった。
しかし、後半は石川の得意なホールが続くこともありスコアを伸ばした。14番で4mのバーディパットを決めると、距離の短い15番パー4は1オンに成功して連続バーディ。最終18番は会心のドライバーショットでフェアウェイ右サイドに運ぶと、2打目でピン手前7mに乗せたが、ここはバーディパットが決まらずパーでホールアウト。通算3アンダーの8位タイで今年3つ目の国内メジャー大会を終えた。
「前半スコアが伸ばせず、焦りが出てしまいました。優勝に対する思いが強すぎて、焦りがプレーに出てしまいました。最近は優勝争いをしている分、優勝したい気持ちが先走りすぎてしまいました」と、スタートで躓いたことが、この日は最後まで尾を引いてしまったと振り返る。
この大会の結果、賞金ランキング1位の座を、優勝したキョンテに譲り、単独2位に入った藤田寛之にも抜かれて3位に後退。「今日はキョンテに敵わないプレーが沢山あったけど、来週取り返せればいいなと思います。優勝や結果より、自分のゴルフのレベルを上げることを忘れずにプレーしていきたい」と、気持ちを整理して次週以降の戦いに備える。