遼、首位に肉薄! 後輩の活躍も刺激に!
2010/10/08 17:58
初日を越える5,954人のギャラリーが詰め掛けた「キヤノンオープン」2日目。その多くが石川遼の組に続く中、アウトの前半は歓声よりも「あーっ・・・」という溜息交じりの声が多かった。「昨日、今日とボールの回転が少し違かった」とパットはカップを逸れ続け、アイアンも「グリーンに乗せよう、あそこに打ちたい、という気持ちが強すぎて、キレが無かった」と、ピンに寄せきれない。
前半は1バーディ、1ボギーと伸び悩んだが、9番の時点で「頭が動き過ぎているのかな」と、パットの問題点をキャディと確認。およそ50分の待ち時間にチェックを行い、迎えた後半は一転、ギャラリーから歓声ばかりが響く展開となった。10番では3メートルを沈め、「パットに自信が出た」という効果的なバーディ。さらに「12番と13番でアイアンも修整できたと思う」とアイアンの正確性も蘇り、連続バーディを奪取。後半の目標にしていた4個のバーディを奪い、この日5バーディ、2ボギー。首位に1打差に迫る、通算6アンダーの6位タイでホールアウトした。
優勝にまた1歩近づいた2日目。今大会は2年ぶりの出場とあり、「毎年出場しているトーナメントとは違ったモチベーション」という意気込みの高さで臨んでいると話す。さらに、モチベーションを上げる要素がもう1つ。
現在、埼玉県の霞ヶ関CCで開催されている「アジアアマチュア選手権」(10月7~10日)に、杉並学院高校の後輩・浅地洋佑が出場。2日目を終えて単独2位と健闘中で、優勝者に与えられる来年の「マスターズ」出場権も手が届く位置につけている。「後輩も頑張っている。モチベーションが高まる要素が、いろいろとあります」。後輩の活躍も刺激となり、石川を後押ししてくれているようだ。