遼、ラフ対策に新アプローチを投入
2010/09/22 17:22
石川遼にとって最も重要なトーナメントの1つが明日、開幕する。ホストプロとして出場する「アジアパシフィック パナソニックオープン」。昨日21日はプロアマ戦をプレーし、この日はインコース9ホールを練習ラウンド。最後の調整を行い、大一番への準備を整えた。
この日は、グリーン周りのラフからのアプローチを入念にチェック。舞台である六甲国際GCのラフは数種類の芝が混じっており、中でもティフトン芝への警戒を口にする。「ティフトンはボールが深く埋まってしまう。地面との隙間が1ミリもないくらいで難しい」。そこで何度も試していたのが、今までに見たことのない新しいアプローチショットだ。フェースを開いて鋭角に早く振り下ろし、インパクト後にフォローをとらず、逆にクラブを引くように戻す。「インパクトまでは早いヘッドスピードで入れて、その場で止めるイメージ」と解説する。
「ピンまで距離が無くて、ボールを止めたい時」に有効というこのショット。その参考元は、今年の「ダイヤモンドカップゴルフ」の3日目で同伴した、日本ツアーと並行してアジアンツアーを転戦する市原弘大だという。ティフトン芝に慣れている市原に打ち方を聞き、「今日、思い出しました」と実践。「試合でやるには勇気がいるけど、どうしようもない場面になったらやるかもしれません」と、本戦で披露する可能性を匂わせていた。
明日からの予選ラウンドでは、高校時代の先輩・薗田峻輔と同組になることも決まった。「すごく楽しみ。お互いに良いプレーをして、決勝ラウンドでも(2人で)回れるように頑張りたいです」と、ホストプロとしての立場と合わせ、強い意気込みを示していた。