遼、一歩後退も「あきらめる位置ではない!」
2010/08/28 17:17
国内男子ツアー第13戦「VanaH杯KBCオーガスタ」の3日目を2位に1打差の通算13アンダーで迎えた石川遼。この日は3バーディ、1ボギーと2つしかスコアを伸ばせず、通算15アンダーで、首位と2打差の5位タイに後退した。
バーディを奪ったのは、6番、9番、13番と全てパー5で、3ホールとも2オンはできず、アプローチでピン1mに寄せて奪った。唯一のボギーは15番で、ティショットを左の林に打ち込み、3オンして4mのパーパットを外した。
最終18番パー5は2オンには成功したが、ピンまで14mを3パットでパー。ホールアウト後はうなだれるように下を向いたが、同伴競技者で単独首位に立った上井邦浩、1打差2位タイのS.K.ホ(韓国)とがっちり握手を交わした。
「今日はまだ3日目なので、優勝が決まるわけでもないので。明日優勝争いができる位置にいるラウンドができたので良かったです。周りも思ったよりスコアが伸びていなくて、何とか僕にも優勝のチャンスが残ったと思います」と冷静に話す石川。
昨年の大会は、最終日を2位に1打差の単独首位で迎えたが、わずかに1打足りずプレーオフ進出を逃している。「今年は追いかける立場になりましたが、逆の意味で楽しみです。少しでもリードして最終日を迎えたかったですが、現在の2打差は大きな差ではないと、自分に都合良く捉えます」。最終日は最終組の1つ前でラウンドするが、序盤からバーディを積み重ねて、首位と差を早めになくし逆転優勝を狙う。