遼、スコア伸ばせず悩みながらも最後に笑顔!
WGC(世界ゴルフ選手権)「WGCブリヂストンインビテーショナル」に初挑戦中の石川遼。初日は1オーバーの37位タイながらも、ショットが安定していたことで納得の表情を見せたが、2日目は朝から笑顔が見られなかった。
スコアが悪いときでも、ティグラウンド上などショットの順番を待つ間に、キャディの加藤氏と笑顔で会話をする場面が見られるが、この日は最終9番グリーンまで1度も笑顔を見せなかった。石川にとって課題の1つとなるパッティングについて「だんだん良くなって来ました」と話すが、この日も1番で1.5mのバーディパットを外すと、それ以降もチャンスにつけながら全く入らず、表情が序々に曇っていく。
最初にスコアが動いたのは14番パー4。2オンに成功しながらも10mのパットを1.5mショートし、パーパットはカップの右端に蹴られてしまった。そして、パッティングの影響はショットにも及び、初日は70%を越えたフェアウェイキープ率が52%になるなど、苦しい展開になってしまう。
後半に入ると、4番、7番、8番でボギーを叩き通算5オーバーに後退。「最後は絶対にバーディを獲ろうと思いました」という石川はフェアウェイからの2打目でピンの左5mに2オン。右に流れるラインを読みきって、バーディフィニッシュとなった。
「パッティングは昨日1つも決まらなかったけど、今日は最後に1つ決まりましたので、良くなって来ています」と限りなく前向きな石川。「9番のバーディは明日に繋がるはずです」と確信めいたコメントも残す。先週、小樽で見せた第3ラウンドの大爆発のように、今大会も第3ラウンドで怒涛のバーディラッシュを見せることができるのだろうか。
ラウンド後に、ショットもパットも入念に練習を行った。特にパッティングは、この日のラウンド中に「ボールの位置が少し遠かったので、目の下ぐらい手前にしたら、ストロークが良くなりました」と、改善策を見つけた石川。ショットを含め、たった1日でどこまで調整してくるか楽しみだ。