2010年 全英オープン

遼、自分流!リンクスをウェッジで攻略

2010/07/16 06:26
パターでの転がしではなく、ウェッジでリンクスを攻略したこの日の石川遼

今年で150周年を迎える「全英オープン」が、ゴルフの聖地・セントアンドリュースで開幕した。初日の石川遼は、トム・ワトソン、パトレイグ・ハリントンという歴代の全英王者とのペアリングで、9時20分にティオフした。

この日のセントアンドリュースは、午前中は薄曇りで風が全くないリンクスとしては非常に珍しいコンディション。早い時間にスタートした選手達が着々とスコアを伸ばす中、石川も好調なゴルフを見せた。

4番で2mを沈めて今大会初バーディを奪うと、5番パー5では2打目をグリーン手前の窪地まで運び、そこから斜面にワンクッションさせる見事なアプローチでピンそば50㎝に寄せてバーディ奪取。9番でもアプローチを1mに寄せてバーディとし、前半を3アンダーで折り返した。

13番のティショットがフェアウェイ中央のバンカーに捕まったが、この日バンカーに捕まったのはこの一度きり。このホールをボギーとしたものの、12番、そして最終18番でもグリーン手前の“罪の谷”越えのアプローチを1.5mに寄せてバーディフィニッシュ。初日は5バーディ1ボギーの「68」、通算4アンダーの17位タイという好スタートを切った。

「ロングパットのフィーリングも悪くなかったけど、その場に行って一番イメージが出るクラブがSWならSWで良いかなと。リンクス=転がすっていう固定概念があったけど、最善の道を自分が出すのが大事だと思う」と石川。素直な気持ちでセントアンドリュースに臨み、それが好結果として跳ね返ってきた。

天候に恵まれたことも否定出来ないが、運も実力のうち。明日は午後スタートとなる石川は、「天気がどうなるか分からないけど、朝の練習場をリズム良く終える。朝のコンディションを最高に整えることだけを考えたいです」と、自分のやるべきことに集中し、さらなる上位を目指す。

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