1アンダー36位タイの石川遼「調子はいいです!」
国内男子ツアーの今季第2戦「つるやオープン」に出場している石川遼。初日は雨で中止になり、午後スタート予定だった石川は、宿泊先でスタート時間の変更の知らせを受けていた。そして、10時30分に中止が決定すると、11時過ぎからゴルフ練習場に出向き、3時間練習を行った。「それ以外はゆっくりとしていました」と話す石川。リラックスした時間をすごし、2日目のラウンドに備えた。
大会としては2日目にあたる23日(金)に予選第1ラウンドが行われ、石川は12時40分に10番ホール(335ヤード、パー4)からスタート。誰もがフェアウェイウッドやアイアンで刻むティショットだが、石川は迷うことなくドライバーを手にした。そして、詰め掛けたギャラリーから大歓声が上がるナイスショットで、グリーンの左手前30ヤードに運んだ。
ところが、2打目のアプローチはグリーンまで5ヤード足りず、ギャラリーからはため息が漏れる。このホールはパーで切り抜けた石川は、続く230ヤードのパー3でスーパーショットを見せた。5番アイアンで放ったティショットは当たりも悪く、グリーン右手前のラフへ。続くアプローチは上りの傾斜をボールが駆け上がり、見事チップインバーディ。ボールが入る前から確信した石川はクラブを持った左手を高々と上げ、決まった瞬間に右手を強く握り締めた。
チップインでバーディを奪う試合は、その後も勢いに乗るのが石川のパターンではあるが、この日はドライバーショットが右方向に抜けてしまうことが多く、なかなかチャンスを迎えられない。その後は2バーディ、2ボギーで終了し、初日は1アンダーの36位タイとなった。
「全体的に調子は良いですが、アプローチの距離感が少しあっていないので・・・」。石川は10番のアプローチミスを振り返る。「ドライバーショットが完璧すぎて、残り30ヤードという距離で緊張したというか、興奮してしまったというか・・・」と、ミスした時の心境を語る。
大会前に「初日から首位を狙いたい」と話していた石川の思惑通りにはならなかったが、ゴルフの感触は先週の予選落ちした時と比べたら、段違いに良くなっているという。ドライバーショットが右に抜けてしまうところを修正できれば、第2ラウンドはバーディラッシュとなる可能性も高い。