遼44位、水際で踏み止まって予選突破!
最終ホールで1.5mのパーパットを沈め、通算イーブンパーでホールアウトした石川遼を見て、父・勝美氏は「心臓が止まりそうでした」と苦笑い。通算2オーバーからスタートした「アーノルド・パーマーインビテーショナル」2日目は、カットラインを睨みながらの緊張感のあるラウンドとなった。
「相当気合を入れて臨みたい」と言って迎えた大会2日目。1番で第2打をピンそば30cmにつけてバーディとすると、5番でも4mのバーディパットがカップに沈む。しかし、9番で第2打をグリーン左奥のラフに外すと、そこから寄せきれずにボギーとし、前半を通算1オーバーで折り返した。
「途中で2オーバーが77位タイというのが見えて、その時僕は1オーバーだったので良い位置でプレー出来ているなと思いました」と石川。この日の朝の練習場で父・勝美氏にスイングチェックをして貰い、ショットが復調。後半はバーディチャンスにつけるも決めきれないホールが続いたが、「パットが決まらなくてもこれでもかとバーディチャンスを作ることが出来たので、焦りはなかった」と振り返る。
16番パー5で2オンに成功して2パットのバーディ奪取。通算イーブンパーとしたが、続く17番パー3ではティショットがショートして、グリーン手前のビーチバンカーの水際、ウォーターハザード内で止まる。しかし、このウォーターショットをピンそば1mにぴたりとつけてパーセーブ。最終ホールもパーで切り抜けこの日「70」、通算イーブンパーの44位タイで、予選通過を確定させた。
「内容は凄く良かったです。初日に躓いて2日目を迎えて予選突破をしたという経験が日本でもあまり無く、アメリカでこのプレーが出来たことが凄く嬉しいです」と、石川は笑顔を見せる。「アイアンの距離感が良くなりつつあるし、自分のベストの球筋や高さが出せるようになってきた。これから良くなっていきそうな状態です」と、大きな手ごたえを掴んで、残り2日間の決勝ラウンドへと駒を進めた。