2010年 トランジションズ選手権

遼ぼう然!ボギー止まらず、まさかの最下位スタート!

2010/03/19 10:11
ミスの連続でスコアを崩し笑顔が全くないラウンドとなった石川遼

米国男子ツアー「トランジションズ選手権」の初日、13時50分に1番ホールからスタートした石川遼は、1番パー5でバンカーからの3打目をしっかりと寄せてバーディを奪った。2番でもバンカーに捕まるがパーをセーブ。ところが続く3番でありえないようなトラブルが待っていた。

ティショットはフェアウェイを捉えたが、残り190ヤードを5番アイアンで打った2打目が、ひっかかり左サイドに備え付けられた小屋に向かって飛んでしまった。無罰で救済を受けた3打目は距離が全然足りずに、そこから4打を費やしトリプルボギー。この5番アイアンでのミスが、最終ホールまで尾を引いてしまう。

7番でもティショットが左ラフに行くと、目の前の木の枝を避けようと低い弾道を打とうとしたが、アマチュアのようなチョロで20ヤードしか飛ばず、ダブルボギーを招く。後半も13番パー3でティショットをグリーン手前の池に入れてしまい、2つ目のダブルボギーを叩く。

さらに15番から3連続ボギーを叩いたが、いずれもアイアンショットの距離感が合わずに最後までショットの修正を出来ずにホールアウトしてしまった。12オーバーの「83」は、石川にとってプロになってからのワーストスコア。144名が参加しているが、単独の最下位という誰もが想像していない結果になってしまった。

「この2週間、ドライバーの練習ばかりしてきましたので、ドライバーショットに関しては満足しています。しかし、アイアンやアプローチの練習をしてこなかったので、その結果が出てしまった感じです。パッティングは不安を抱えた状態で試合に入ってしまったので、それがそのまま出てしまいました」と神妙に語った。

アイアンのミスが目立つラウンドだったが、パッティングも精彩を欠いていた。上りのパットをショートし、下りはラインを読みきれず1m程度も2、3度外した。11番パー5は3打目でピン奥1mにつけたが、そこから3パットでボギーを叩いてしまった。

予選通過は難しい状況となったが「明日は、ドライバーショットはそのままで、アイアンとパッティングを立て直したいと思います。すぐに結果が出るとは思いませんが、全力で戦います」と、最下位でも試合を捨てずに自分のベストを尽くすことを誓った。

2010年 トランジションズ選手権