遼「昨年の良いイメージで、まずは予選突破を目指します!」
2月に3試合の米ツアー出場を果たした石川遼が、2週間ぶりに渡米し「トランジションズ選手権」に出場する。昨年、米ツアー初の予選突破を果たした思い出の大会でもある。一年ぶりにコースに来た印象や攻略方法は「昨年と変わらないです」と、いたって冷静だ。
攻め方が変わらないのは、昨年が上手く行ったという証。ドライバーショットは確実にフェアウェイを狙い、攻めるところは攻めて、難しいホールはパーでまとめるという方法。そして、昨年の71位を少しでも上回ることが目標となる。そのためにも、まずは予選突破が絶対条件になるが、予選さえ通過できれば、順位は必然的に上に行けると考えている。
ところが、大会前日になって不安要素が少しだけ浮上してしまった。それは、この日行われたプロアマ戦でのスコアだ。プロアマといえば比較的簡単な位置にカップが切られていてスコアを伸ばしやすい設定になっている大会が多いが、この大会は試合と変わらぬ難しい位置に切られていた。
前日から石川が「大きな傾斜には気をつけたい」と言っていたが、この日もラウンド中何度もラインを読み直したりしたが、なかなかパットが決まらなかった。さらに、後半にはショットが乱れだして、連続ボギーやダブルボギーを叩くなど、不安定なショットも浮き彫りとなった。
ところが石川は「プロアマではスコアはあまり求めていません。プロアマと試合とでは、気持ちがまったく異なりますので心配はしていません」と周囲の不安を一蹴。そんな石川だが、今週はとっておきのおまじないを行う予定だ。一昨年の「ダンロップフェニックストーナメント」で2位入ったとき以降に実施している、ルーティンというかジンクスのようなもの。「同じホテルに泊まるとか、同じ順番で行動するということです」。その内容までは教えてくれないが、予選突破は実力プラス神頼みということになるのだろうか。