遼、攻めに転じた終盤で決着! 2回戦に進出!
昨年は僅かに世界ランキングが出場資格に届かず、「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」のフィールドに立てなかった石川遼。1年後の今日、同じ舞台でマイケル・シムを相手に最終18番まで堂々と渡り合い、2UPで見事な勝利を収めた。
開幕前、「前半は自分のゴルフに徹して、勝ち負けが決まる数ホールになってから“勝とう”という気持ちを持ちたい」と話していた石川。その序盤、シムを圧倒するようなプレーを見せる。スタートホールの1番パー4では、2打目をピンそば50センチに寄せて早々と1UPのリードを奪う。2番でオールスクエアに戻されるが、3番では相手のミスに乗じて再び1UP、さらに4番でも2メートルを沈めてバーディを奪い、早々と2UPのリードを奪う。
だが、7番、8番と連続でUPを奪われ、オールスクエアに戻されてからは一進一退の攻防が続く。その中でも12番で2メートル、13番では3メートルのパーパットを沈めるなど、粘りのゴルフを展開。15番ではシムにバーディを奪われ、この試合で初めて1ダウンのビハインドを負うが、残り3ホールとなってから石川のスイッチが切り替わった。
「16番からはピンしか見ないつもりでプレーしました」。その16番、シムがボギーを叩いてオールスクエアに戻すと、「今日で一番アグレッシブに攻めたい気持ちだった」と振り返る残り2ホール。17番パー4のティショットは右のフェアウェイバンカーに入れてしまうが、残り170ヤードの2打目で魅せた。「最初は7番でグリーンの真ん中を狙うつもりだったけど、8番で思い切り打って、ボールを止める攻めに変えた」。その姿勢が見事にはまり、ベタピンに寄せるスーパーショット。 1UPのリードを奪うと、最終18番でもバーディを奪い、最終的に2UPでシムに競り勝った。
2回戦の相手は、1回戦で第1シードのスティーブ・ストリッカーを破ったロス・マクガワン。「相手が誰であろうと、何も変わりません。(この1勝で)気持ちはかなりラクになったけど、浮き足立たないように、1打1打にしっかりと集中するだけです」。池田勇太は1回戦で破れ、残る日本勢は石川のみ。明日以降も健闘を期待したいところだ。