2010年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権

遼、マッチプレー攻略に向け「グリーン上が大事」

2010/02/17 08:33
剣道の蹲踞(そんきょ)のような姿勢をとり、狙うラインとボールの方向を定めていた

昨日はアウトコース9ホールの練習ラウンドをこなした石川遼が、16日(火)に残るインコース9ホールをプレー。明日行われる「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」一回戦に向けて、最後の調整を行った。

この日は「全体的に試合と同じ雰囲気でプレーした」とのテーマを掲げ、ラウンドに臨んだという石川。「ショットはほとんど練習をせず、グリーン周り、特にショートパットが真っ直ぐ打てているかを確認しました」。1球1球、試合と同じルーティンを行いながら時間をかけてラインを読み、入念にチェックを続けていた。

その中で、時おり見せた仕草が剣道の蹲踞(そんきょ)のような姿勢。「(シャフトを)ボールの線と合わせ、自分が狙っているところを結んで(ボールの方向が)合っているかの確認です」と説明する。前週の「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で3日間同組でラウンドしたリッキー・ファウラーがグリーン上で同じ姿勢を見せており、それを「参考にした」という。ボールとラインの合わせ方は色々と試しているそうだが、やはり今週の固くて傾斜の強いグリーンが試行錯誤を招いているのだろう。

「ショットではミスが続くことが多くなると思うので、アプローチとパットでカバーしたい。グリーン上が、すごく大事になると思います」と、ショートゲームの重要性を説く石川。昨年の「プレジデンツカップ」では、勝負どころで4~5メートルのパットを次々と沈めてケニー・ペリーを打ち破った経験もあり、「グリーン上から流れが変わるのがマッチプレー。最終的にはパットがキーになる」という考えを深めたようだ。

「自分なりには良い調整ができました。あとは全力を尽くすだけです」。一回戦の対戦相手は、オーストラリア出身のマイケル・シム。最終組から2組前の午後12時11分にスタートを切る。

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