遼、健闘及ばず予選落ち 「全米OP」に向けて課題も
通算3オーバーの131位タイで「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」3日目を迎えた石川遼は、「憧れのコースだった」というペブルビーチGLをプレー。予選突破のためにはビッグスコアが必要な状況だったが、スタートホールの1番で80センチのショートパットがカップに蹴られてボギー。その後は前半で3バーディを奪うなど2ストローク伸ばす健闘を見せたが、この日も31パットとグリーン上で苦しみ、最終的には通算1オーバーで予選落ちを喫した。
今大会は、プロとアマチュアが2人組でペアを組むプロアマ形式。初体験の石川は、初日こそ「雰囲気に溶け込むのが難しかった」と戸惑いを見せていたが、この日は「徐々に慣れてきて楽しむことができたし、自分らしいゴルフもできた。ペブルビーチで良いプレーができて嬉しい」と、ようやく納得のいくプレーができたようだ。次週の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」(17日~)に向けても、「今日は自分の中で良いものが掴めたし、良い状態で迎えられると思う」と、気持ちは前向きだ。
だが、同時に石川の中に不安も芽生えた様子。今大会でプレーしたペブルビーチは、石川が出場濃厚である「全米オープン」(6月17日~)の会場でもある。「今週プレーして、通用するクラブやシチュエーションが思いつかなかった。今のところは上手くいかないことしか想像できないし、今の技術では“怖い”としか言えません」。コースの難度は、石川の想像をはるかに超えていた。
しかし、ここで怖気づくだけで終わらないのが石川だ。「課題はティショットだと思う。怖さがあるのは、それだけの技術が無いと思っている証拠。練習して、このセッティングで堂々とプレーできるようになりたい」と、気持ちを新たにしていた。向上への強い意欲を植え付け、まずは次週のマッチプレーに臨む。