遼、海外試合ベスト発進の9位タイ!
今季のPGAツアー初戦となる「ノーザントラストオープン」初日を迎えた石川遼。この日は8時29分に10番ティからスタート。「さすがに緊張しないわけにはいかないけど、し過ぎてナーバスになることは無かった」と、1年前とは違う冷静さを保って、スタートティに立っていた。
その10番では、ドライバーでのティショットがやや右に出て、グリーン手前のバンカーに掴まってしまう。ピンまでは30ヤードで、もう一つのバンカーを越え、さらにグリーンは縦幅6ヤードと狭い。「あれだけ難しい状況は日本ではほとんどないです」と振り返ったが、このバンカーショットをカップ手前20cmに落とすと、奥のカラーまで転がったものの、そこから2パットのパーで切り抜けた。
しかし、続く11番パー5でも再びトラブルに見舞われる。ドライバーを今度は左に曲げてしまい、第2打はフェアウェイに刻むだけ。だが、ピンまで230ヤードの第3打を5Wで左4mにつけて2パットのパー。序盤は粘り強くパーを拾った。
「どちらもトップから左肩が開くのが早いミスだった」と、この2つのミスの原因を分析した石川。「12番で左肩が開かないことだけ意識したら、アイアンが凄く良くなった」と、その後はショットをピンに絡め続ける。12番で3m、14番で4m、16番で2.5mとバーディパットを沈めて3アンダー。きわどいパーパットもしぶとく沈めて、前半を3バーディノーボギーで折り返した。
後半に入っても安定したプレーでスコアを伸ばす石川。3番バーディの後は、5番でも2mを沈めてバーディ奪取。リーダーズボードを一時は2位まで駆け上がった。
しかし、6番パー3で3パットのボギーとすると、8番ではティショットがフェアウェイバンカーに掴まり、パーオン出来ずにボギーとしてしまう。結局、上がり4ホールで2つのボギーを叩いた石川だが、この日「68」で回って通算3アンダーの9位タイ。海外試合での最高位発進で初日を終えた。
「力以上のものが出せて、ラッキーと同時に凄く嬉しいです」と素直に喜びを見せた石川。「ドライバー以外のクラブでかなりリカバリー出来ました。上がり4ホールは危ないゴルフで、崩れかけたところで18ホールが終わったので、今日はラッキーでした」と運も味方につけた。それでも、「予選通過が少し見えてきたかな、くらいですね」と気を緩めることなく、2日目に挑む。
*3名が日没の為、ホールアウト出来ずに順位は暫定