2010年 ノーザントラストオープン

2年目の遼「経験だけでは終わらせたくない」

2010/02/04 07:36
さあ、準備は整った。朝一のスタート前、パッティンググリーンの石川遼

昨年の今大会が憧れのPGAツアーデビュー戦となった石川遼。練習場ではそうでも無かったというものの、1番ティに上がると「頭の中は真っ白だった」と、過去に経験したことのない緊張に見舞われた。

あれから1年。海外でも経験を積み、日本ツアーでは賞金王に輝いて、再びここリビエラCCに戻ってきた。「去年はワクワクとドキドキが5:5だったけど、今年は7:3でワクワクしています。早く始まって欲しいという気持ちは明らかに多くなりましたね」と、一回り成長して今季のPGA初戦に挑む。

この日は18ホールのプロアマ戦をラウンド。「クラブハウスから(一番奥の)6番グリーンに向かって大きなスロープがあることを今年初めて知りました」と、地元プロからのアドバイスもあって、コースに対する知識は深まった。昨年苦しんだポアナ芝のグリーンも、米ツアーでの経験を重ねて、苦手意識は無い。

全英から帰国後の「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」から、海外も含めて17試合連続で予選突破を続けている石川は、精神面での成長も強調する。「カットライン付近で粘ることが出来るようになりました。日本とアメリカではレベルが違っても、粘ろうとする気持ちは変わらない。アメリカだからといって、粘り強さが無くならないようにしたいです」。目標に掲げる予選突破は、意地でも成し遂げる決意だ。

今週は父・勝美氏は帯同していないが、一昨日電話で話したという石川。「『結果は期待していないので、それよりも自分のやることをしっかりとやってください』と言われました」と笑うが、石川には自分なりの決意がある。「去年の海外試合は、結果的には単なる経験に終わりました。素晴らしい経験だったけど、それ以上でも以下でもない。2年目は単なる経験で終わらせたくないですね」。お客様ではない、戦う石川が明日ティオフする。

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