「圧倒された」遼、2日目は完敗
520ヤードの2番パー5、A.ノレンの放った第2打はピン上50cmにぴたりと止まるスーパーショット。「朝からアイアンは切れているなと思ったけど、あそこで圧倒されたところはありましたね」と石川遼。小田孔明と組んで臨んだ「ザ・ロイヤルトロフィ」2日目、フォアボールでの対戦相手のノレンとR.カールソンペアは、序盤から強さを見せつけた。
石川らがチャンスにつけても、先にバーディパットを沈められ、チャンスが一転ピンチとなる。13番では、欧州チームの2人がティショットを左右のラフに入れ、アジア選抜の2人はフェアウェイ。「アレックス(ノレン)は相当深いラフに入れていたので、一瞬このホール獲れるかなと思って、すぐイヤイヤって気を引き締めたけど、その通りになってしまった」。そこから2mにつけてバーディを決められ、このホールも欧州選抜がアップを奪った。
14番でとどめのバーディを奪われ、6&4であえなく終戦。14ホールで10アンダーの欧州選抜に対し、アジア選抜は4アンダー。「相手以上のプレーは難しいけど、僕達がもう少し良いプレーをして、終盤までもつれさせたかった」と悔しそうに唇を噛んだ。
ドライバーで2度、フェアウェイ左サイドの池に入れてしまった石川は、「ちょっと飛ばしたいなという時に、上半身に力が入ってヘッドだけが体より先に行ってしまう」と、ミスを分析。それでも、「ドライバーもパットももう少し。そんなに不安なところは無い」と、前を向く。
この日、アジア選抜は欧州選抜に1ポイント差でリードを許してしまったが、明日はシングルス8試合で8ポイントを奪い合う。「明日は一人だし、孤独なところもあるけど、プレジデンツカップと同じように自分のプレーが出来れば勝つチャンスはある。緊張はするけど、凄く楽しみです」と、逆転を信じて最終日へと挑む。