2009年 ゴルフ日本シリーズJTカップ

遼、賞金王が決定的に! 状態も右肩上がり

2009/12/05 17:15
池田勇太の優勝は極めて難しい状況となり、賞金王が決定的となった石川遼。ショットも復調、バーディを量産した

「ゴルフ日本シリーズJTカップ」2日目を終えて、通算10オーバーの26位タイ。不本意なプレーが続いていた石川遼だが、3日目にしてようやく本領を発揮し始めた。初日、2日目とフックの球筋が目立っていたが、「(フックの原因となる)ヘッドの先行が、今日はだいぶ抑えられました」と、序盤からフェアウェイを次々とキープ。スタートホールで2メートルを沈めるバーディ発進を皮切りに、6番からは3連続バーディ。4ストローク伸ばして後半へ折り返す。

12番、13番と連続ボギーを叩いたが、14番のスコアボードで賞金王争いを演じる池田勇太がスコアを伸ばしていることを知り、「いっそう気合が入りました。そこからもう一度、気を引き締めていけました」と、16番、17番で連続バーディ。最終18番こそ3日間連続のボギーフィニッシュとなったが、この日6バーディ、3ボギーの「67」。通算7オーバーの22位タイに浮上した。

明日は、いよいよ今シーズンを締めくくる最後のラウンド。「スイングの状態が徐々に良くなってきているので、明日が楽しみです」と、最終日を前に調子も上向いてきた。同時に、史上最年少の賞金王が誕生する歴史的な日となる可能性も高い。池田勇太が優勝すれば賞金ランク2位に後退するが、池田は3日目を終えて首位に12打差。逆転は極めて難しい状況だ。

まだまだ楽観はしていないものの、「賞金王は思ってもいなかったことだし、その時に自分がどう感じるか楽しみ」と、その瞬間を思い描く石川。今週は笑顔でフィニッシュできていない日々が続いているが、明日こそ満面の笑顔で大ギャラリーの声援に応える姿を見られるか。

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