石川遼、神様からの試練乗り越え1アンダーの20位タイに浮上!
昨年単独2位に入った「ダンロップフェニックストーナメント」で、今年も優勝争いが目標という石川遼が、イーブンパーの31位タイと今ひとつ乗り切れない状態で迎えた2日目。スタートの1番はティショットをフェアウェイに運び、無難にパーでスタートを切った。
前半はバーディパットが決まらず我慢のゴルフが続いたが、4番パー5で3打目のアプローチをピン手前1.5mにつけてバーディを奪いアンダーパーグループに入った。その後、9番10番とドライバーのティショットを右に曲げるが、パーで切り抜けた。そして11番に2打目をピン1.5mにつけて2つ目のバーディ。
ところが12番でティショットからトラブルを招いてしまう。左の林方向に飛んだボールは松の根元へ。前方はもちろん、横に出すのも難しい状況だったが、すぐ横のラフまで出した。残り200ヤードを3番アイアンで3オンさせたが、3パットでダブルボギーを叩いてしまった。
15番でもティショットが松の木の根っこに邪魔された状態。「1日に1回なら良くありますが、同じような状況が2回ですから、神様が僕に試練を与えてくれていると思います。これを乗り越えれば優勝争いが出来るんじゃないかと思っていました」。12番での失敗を教訓に、8mのパーパットを決めてパーを奪った。
すると続く16番では10mのバーディパットが決まり、この時点で2アンダーまでスコアを伸ばした。ところが17番パー3で、ティショットをグリーン右サイドのバンカーに入れると、2.5mのパーパットを外しボギー。最終18番パー5もティショットがフェアウェイバンカーに捕まり、パーセーブするのがやっとだった。
ラウンド後、今日はアンラッキーだったか、という質問に「このコースの林の状態などは分かっていたので、ティショットを曲げた時点でいろいろな状況をイメージして行くのですが、最悪の状況を覚悟していますので、心の準備は出来ていました。運が無いとは思っていません。むしろ、その後の14番から3連続で長いパットが入ってくれたので得した気分です」と前向きだ。
上位はスコアを伸ばした選手もいるが、首位との差は初日と同じ6打差。石川としては、明日の3日目に出来るだけ差をつめて、最終日に優勝争いが出来る位置でスタートすることを狙っている。