2009年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント

遼、ホールアウト後に決めた最終組!

2009/10/31 17:45
「『千里の道』にも書いてあった」という方法で、見事に最終組をゲットした石川遼

「マイナビABCチャンピオンシップ」3日目を通算7アンダーでホールアウトした石川遼だったが、仕事はまだ終わっていなかった。「(同組の)ヒョンソンがすぐにスコアカードをくれた」という石川は、「先に行っていいよ」という甲斐慎太郎の言葉にも後押しされ、足早にアテストエリアへ。同じく7アンダーで終えた金亨成よりも一足先にスコアカードを提出し、見事に明日の最終組を勝ち取った。

翌日のペアリングは、スコアの良い選手が後ろの組からスタートするが、同スコアの場合は先にスコアカードを出した選手がより後ろになる。「16番位から、どうすれば最終日最終組で回れるか考えていて、状況は把握していました」という石川。18番グリーンからクラブハウスまで速かったですねとの問い掛けに、「そうですか!?僕は普通な感じでしたけど」と応じたが、その顔は嬉しさを隠せずにほころんでいた。

この日は、2バーディ2ボギーとスコアを伸ばせなかった石川。特にショートアイアンでグリーンを外すなど、“らしくない”ミスも目立ったが、原因は掴めている。「大きめのクラブで小さく振りたい時、スリークウォーターのショットなどでトップの形にばらつきがあった」という石川は、ホールアウト後の練習場ですぐに問題箇所を確認。「修正出来ました」と、自信を覗かせた。

首位の鈴木亨との差は6打と大きく離れているが、狙い通りの最終組に入り、逆転の道筋も描けている。「優勝するには、14アンダーは出さないといけないと思う。でも、15番までに3つか4つ伸ばせていれば、最後の3ホールで3連続バーディもあるし、イーグルもある。大きな運が必要だけど、奇跡的なことが起これば優勝できるかも知れない」。

ここまでの3日間は順調という石川。昨年大会は3位から3打差を逆転してプロ初優勝。大会連覇を狙う今年も、「たなぼた」と照れる最終組から6打差逆転を目指して残り18ホールに挑む。

2009年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント