遼、気持ちを切らさず5ストローク伸ばして暫定6位タイに浮上!!
国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の2日目を、1アンダー37位タイで迎えた石川遼。自身がホストプロを務める大会で、3試合連続で予選を通過するためには、少しでもスコアを伸ばして安心したい位置だった。
朝から冷たい雨が降る状況で、9時2分に1番からスタートした石川は、ティショットを右サイドのラフに入れるが難なくパーセーブ。続く2番パー5は2打目をバンカーに入れたが、残り40ヤードをピン手前80センチにぴたりと寄せてバーディ。
さらに3番はティショットを右サイドの斜面に打ち込み、つま先上がりの難しいライだったが、2打目はピン奥1mにナイスオン。バーディパットに備えグリーン方向に歩き出したそのとき、競技委員が駆けつけプレー中断の知らせを受けた。
中断中の石川は、雨をしのぐために用意された車に乗らず、同伴競技者の池田勇太、ダニー・リー(ニュージーランド)と共にグリーンサイドで再開を待った。28分間の中断だったが、体が冷えて固まるのを予防するため、ドライバーを手にすると、何度も素振りを行いリラックスしていた。
再開後、バーディパットを決めた石川は、7番パー5では3打目をピンそば30センチに寄せ、9番でも2打目をピン奥1.5mにつけるスーパーショットでバーディを奪取。11番でこの日唯一のボギーを叩いたが、後半も2バーディを奪い三好CCの名物16番パー3に向かった。
このとき午前中を上回る豪雨がコースを襲い、2度目の中断に突入。今度は用意された車に乗り込みクラブハウスに引き返してきた。中断に入ってから42分後の15時15分に競技続行不可能という判断でサスペンデッドが決定。石川は明日の大会3日目、7時に16番から第2ウンドのプレーを再開することになった。
「今日は1ボギーで抑えられたし、中断を挟みながらなんとか我慢してプレーできました。全体的に良いリズムを保って出来ました。明日の朝から新たな気持ちでスタートしたいです。16番は難しいですけど、ものすごく価値のあるスタートホールになると思う」と淡々と語ると、迎えの車に乗り込みコースを後にした。暫定ではあるが、首位とは2打差までスコアを伸ばした石川。残る36プラス3ホールで優勝争いに絡む可能性は高くなってきた。