池田に完敗! 「残り3日かけても追いつきたい」
国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の初日。大会ホストプロとして昨年の予選落ちという苦い思い出を振り払いたい石川遼は、9時29分に10番ホールからスタートした。同じ組でラウンドするのは、現在石川に次ぎ賞金ランキング2位の池田勇太と、海外招待選手で19歳のダニー・リー(ニュージーランド)。
スタートの10番で石川以外の2人がバーディを奪い、石川は4ホールパープレーが続いた。14番でこの日最初のバーディを奪うと、570ヤードの15番パー5では2オンに成功し、ギャラリーの大歓声を浴びる。10mのイーグルトライは決まらなかったが、1.5mからのバーディパットを沈め、この時点で2アンダーまでスコアを伸ばす。
しかし、16番パー3でティショットをバンカーに入れてボギーとすると、18番でも2打目がグリーン左サイドのバンカーに捕まりボギーでイーブンパーに後退。後半に入っても2番でボギーを叩き、1オーバーとなった。
「今日は体のキレが悪くて、5番のティグラウンドで待ち時間があったので、ドライバーで素振りを繰り返したらだんだん良くなりました」とラウンド後に振り返る石川。5番では前の前の組がティショットを打ったところで、10分以上待つことになった。そこで、ティグラウンドの前に出て、ドライバーを何度も繰り返し素振りすることで、体が固くならないようにしたら、動きも良くなりだした。
その5番パー3でバーディを奪うと、7番パー5でもバーディを奪い1アンダーまでスコアを伸ばしてホールアウト。初日は37位タイと満足のいく結果ではなかったが、石川にはそれ以上に同じ組でラウンドした池田勇太のゴルフに圧倒されてしまった。
初日を終えて8アンダー単独首位の池田は、アイアンショットはピンに絡み、ピンチの時はパットでしのぎ、ノーボギーでラウンド。「球筋が良い人などとはラウンドしていますが、今日の池田さんのようにショットは距離感も方向性も抜群で、パッティングも決まる選手を見たことがありません。池田さんには完敗です。でも、残り3日間使ってでも追いつきたいと思います」とこの日の負けは認めつつ、4日間通しては負けたくない気持ちを前面に出した。
明日もこの日と同じ2人とのラウンドになるが、大会ホストとしてまずは予選通過を果たして少しずつでも上位に浮上し、最終日には優勝争いに加われるよう気合を入れ直していた。