2009年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープン

ホストプロの遼、連続バーディで締めて16位タイ

2009/09/27 17:11
大勢のギャラリーが待ち受ける最終18番をバーディで締め、大歓声に応える石川遼

「アジアパシフィックパナソニックオープン」最終日を通算1オーバーの30位タイで迎えた石川遼。午前8時と早いスタートながら、大勢のギャラリーが石川組の後に続く中、スタートホールの1番パー5で2.5メートルを沈めてバーディ発進。「(ティショット、セカンドと)2回続けて良いショットが打てて、良いスタートが切れた」という石川は、2番でボギーを叩くも、5番パー5で2オンに成功し、確実にバーディを奪取。目標とするアンダーパーフィニッシュに向け、好スタートを見せる。

だが、8番、9番とアプローチ、バンカーなどグリーン周りで苦戦してボギーを重ねると、12番、13番でも連続ボギー。一時は通算4オーバーまで後退し、自らのプレーに納得できず苛立ちを露わにする場面も見られた。そのまま迎えた、1オン狙いの17番パー4。フォローの風の中、「ドライバーで打つとオーバーする可能性があった」と、手にしたのは3W。「今日一番振りました。タイミングもピッタリで、ほぼ完璧なショットだった」。風が予想より弱く、1オンこそならなかったもののグリーン手前の花道まで運び、1.5メートルに寄せてバーディ。「アプローチは今週のウィークポイントでしたが、やっと自分の距離感が出せた。良いリズムが、17番でやっと出てきました」。

17番では4日間を通して1オンは叶わなかったが、気分を良くして迎えた最終18番も、4メートルを沈めて連続バーディフィニッシュ。難しいピンポジションにより全体的にスコアが停滞する中、1ストローク落とすに留めて通算2オーバーの16位タイに浮上。ホストプロとして、重責と共に戦った4日間を終えた。

今週はショットの精度が本調子でなく、バンカーやアプローチなどショートゲームに苦しむ場面が目立った。「ちょっと深いラフだと、ちゃんとミートできていない。練習ラウンドでしっかりとアプローチの練習をすることが、今後の課題」と、難コースが改めて課題を与えてくれたと話す。「ゴルフの調子は徐々に上がってきました。(2週間後には)『プレジデンツカップ』も控えているし、来週の試合もすごく大事」と、“大会の顔”として大役を終え、早くも次なる戦いに目を向けていた。

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