石川遼、自身初のイーグル2回奪取も・・・
国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」に、ホストプロとして出場している石川遼。予選を6位タイで通過しながらも3日目にスコアを崩し23位タイに後退。最終日はトップから3組目となる8時10分に1番からスタートを切った。
注目のファーストショットは大きく左に曲がりホールを取り囲むギャラリーの方向に消えた。2打目地点まで足早に移動した石川に届いた声は「OBですよ」という冷たい一言。暫定球を打っていなかったため、競技委員のカートでティグラウンドに引き返し3打目を放った。いきなりのダブルボギー発進に、駆けつけた多くのギャラリーからもため息が漏れた。
その後4番でバーディを奪った石川だが、6番でボギーを叩いてしまう。ところが目の覚めるような出来事がこの後に続いた。403ヤードの7番パー4で、残り101ヤードをアプローチウェッジで打つと、グリーン上でボールが2バウンドしそのままカップに消えた。このイーグルで勢いに乗った石川は、8番パー3でボギーを叩くが、9番でもグリーン左サイドの傾斜から残り15ヤードをサンドウェッジで再びチップインイーグル。
「1ラウンドでイーグル2つは記憶にないですね。でも、あの2つはまぐれですから」と謙遜する。本来の石川ならば、イーグルを奪い勢いに乗るところだが、この日は後半に入っても1バーディ、1ボギーでスタート時から1つしたスコアを伸ばせず5アンダーでホールアウト。順位も18位タイと納得のいく結果ではなかったからだ。
「このコースは経験が必要なコースですね。グリーンのアンジュレーションや風の向きなどマスターズのオーガスタのようにコースを熟知していないと攻めきれないと思います。でも、経験がないからしょうがないで終わらせたくはないですね」。来年こそは優勝争いに加わりたいと語り、北海道の地を後にした。