遼、あわや失格!競技委員の指示でOBから打つ
「関西オープン」初日の石川遼、ディフェンディングチャンピオンとして大会連覇に挑んだが、スタートから2ホール目で大きなアクシデントに見舞われた。
石川のドライバーでの第一打は左のOB方向に飛んでいく。すぐに暫定球をプレーしたが、第2打地点に行くまでに、同行していた競技委員から一球目がセーフだと知らされる。結果的にはこの球はOBゾーンにあったのだが、石川はそのままこの一球目をプレーして、5打でホールアウト。その後もプレーを続け、結局2オーバーで18ホールを終えた。
しかし、石川のホールアウト後、この一球目がOBだったのではないかとの疑惑が持ち上がる。競技委員と共に11番の現場に行って、OBであることを確認した石川。「失格だと思いました」と本人も諦めかけたが、競技委員の誤った指示に基づいて誤球をプレーしたと判断され失格は免れる。誤球の罰は免除され、ティショットが1打目、それがOBとなり、暫定球が3打目。その後、誤球をプレーしてホールアウトに要した4打を加えて、このホールのスコアは「7」とされた。
当時の現場は、多くのギャラリーが球の近くに群がり、前後にある白杭は人垣に隠れて確認することは出来なかった。それに、競技委員の確認ミス、石川本人の確認ミスが重なり、今回の事態に繋がった。
「自分に責任があるので、凄く反省しています」という石川。本人も知らなかったという競技委員による誤った指示という特別処置のおかげで2日目もプレーを続けられる事となり、「失格と思い込んでいたので、またプレー出来るのは、本当に神様が助けてくれたと思うので切り替えてやりたいです」と神妙な顔で話した。
とはいえ、このOBの他にも2度OBを叩くなど、この日の石川のプレーは精彩を欠いていた。後半に3バーディを奪って追い上げたものの、初日は105位タイ。明日は予選突破へ向けて、猛チャージが必要だ。