遼、「納得のプレー」もスコアに結びつかず
石川遼にとって3度目の海外メジャー挑戦となる「全米プロゴルフ選手権」がついに開幕した。午後12時55分、1番ティからスタートした石川は、オープニングショットをフェアウェイセンターに運ぶ。だが、「出だしは緊張があった」と、2打目はピンをオーバーしてグリーン奥のカラーへこぼれ、パー発進。続く2番でも「初歩的なミス。緊張以外の何物でもない」と、フェアウェイからの2打目がトップしてグリーンをオーバー、奥のラフへ。3打目のアプローチもグリーンに届かず、早くもボギーが先行してしまう。
5番パー4では2メートルのパーパットを外してボギー。ティショットは安定しているものの、ショートゲームに苦戦しスコアメイクがままならない。7番パー5では2オンに成功して今大会の初バーディを奪うが、続く8番パー3でもアプローチが6メートルオーバーしてボギー。日本ツアーでは見られないようなアプローチのミスが目立った。
それでも9番で3.5メートル、10番では5メートルを沈めて連続バーディを奪取。勢いに乗りかけたが、11番パー5では2打目、3打目と連続してバンカーに捕まりボギー。13番パー3でもボギーを叩き、最終的に3バーディ、5ボギー。ほぼ予選カットライン上となる2オーバーの69位タイと出遅れる結果となった。
「ドライバーは良いので、それだけでも満足です」と、納得のプレー内容とは裏腹にスコアに結びつかなかった石川。「これだけ納得のプレーができているのに、上位にいられない。よっぽど調子が良くて、運がついてないと予選突破も難しい」と、改めてメジャーの厳しさを実感した。特に、ほとんどのボギーの引き金となったラフからのアプローチに言及。「いろいろなライがあって、最適な打ち方がハッキリと見つからないまま打ってしまっている」と、日本とは性質が異なる芝の特性を、未だ掴み切れていないようだ。やはり、攻略のカギは、この日50パーセントだったパーオン率を高めること。「一番の問題は自分の気持ち。明日も良いプレーをしたいですね」。まずは、メジャー初の予選突破に向け全力を尽くす。