夢の実現へ、全英オープンがいよいよ開幕
明日、ついに「全英オープン」の開幕を迎える石川遼。石川にとって初めてのリンクスコースへの挑戦だが、それにも増してタイガー・ウッズと初めて同組で回るということが、石川にとっては大事件だ。
「今までに無いくらい緊張すると思う」という石川。PGAツアーのデビュー戦となった「ノーザントラストオープン」、憧れの「マスターズ」と数々の夢舞台を経験してきた石川だが、今回はまた別格だという。「皆さんが思っている以上に、タイガーの存在というのは僕の中で大きいです。頭の中が真っ白になって、足が震えることも有るかもしれない」。
石川は、小学3年生で初めてジュニアの試合に参加したときのことを引き合いに出す。「その時は、朝の練習場から緊張していて、一発目じゃないけど9Wを打とうとしたら足が震えていて、打ったら滑って空振りをしてしまった。1番のティショットもトップしてチョロ。その時より、技術的にも精神的にもレベルは上がっているので、そこまでのミスはないと思うけど…」。記者の間からは今はそんなミスは無いだろうという笑いが漏れたが、石川だけは真剣だった。
「対策は1番ホールでキャディのリーと、緊張していると空返事になったりすることがあるので、しっかりと眼を見て話して、リーが何を言おうとしているのかを感じて、理解すること。しっかりコミュニケーションを取ることです」。
この日はターンベリーで5ラウンド目となる練習ラウンドを行った石川。「やるべきことはやったので、焦りは全く無いです」とゴルフの準備は整った。問題はスタートから何ホールで、自分のゴルフが出来るかということだろう。
「ゴルフ人生で一番大きな日になると思うので、思い出に残る、印象深い1日にふさわしいプレーをしたいです」。1番のティショットはなるべくドライバーで打ちたいという石川。「アイアンだとシャンクしそうだし、人が一杯いると危ないから(笑)」と、ちょっぴり強張った顔で笑った。