遼、3打の貯金で単独首位「余裕を持って臨みたい!」
既にレギュラーツアーで2勝を挙げている貫禄だろうか?「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」3日目を、首位と1打差の2位で最終組からスタートした石川遼は、この日も危なげないプレーを見せた。
1番のティショットをビッグドライブでフェアウェイに運ぶと、そこから105ヤードをAWで4mにつけ、バーディパットもきっちり沈める。続く551ヤードの2番パー5では、右ラフからの第2打を5Wでグリーン奥のラフにこぼすが、ここから50cmにピタリと寄せてOKバーディ。3番ではバーディパットがカップに蹴られたが、続く4番では少し右に出たティショットが、ラフからキックしてフェアウェイに戻ると、ピンまで打ち上げで165ヤードを7Iで1mにつける。このバーディパットも沈めて序盤4ホールであっさりとトーナメントリーダーに駆け上がった。
この日、唯一のボギーは10番。ティショットが右の深いラフに捕まり、そこからはSWでフェアウェイに戻すのが精一杯。3打目で3.5mまで寄せたが、このパーパットを決めることが出来なかった。しかし、13番パー3で昨日のリベンジとなるバーディを奪うと、617ヤードの16番パー5では、グリーン手前のバンカーから1.5mにつけてバーディ奪取。上がり2ホールも落ち着いてパープレイで締め括り、結局この日は5バーディ1ボギーの「68」。通算14アンダーとし、2位に3打差をつけるトーナメントリーダーに浮上した。
単独首位で最終日を迎えるのはプロとなってから初めてのこと。「緊張すればするほどマイナス思考が出ると思うので、わざとでもプラス思考でやっていきたい」という石川。しかし、その頭の中では冷静な計算も出来ている。「(2位に3打差というのは)6ホールで一つずつ落としてもいいし、1番でトリでも、3連続ボギーでも大丈夫。それがトーナメントリーダーの有利なところなので、余裕を持って臨みたい」。優勝と全英オープン出場権が掛かった最終日、石川は誰よりもそれに近い位置からスタートする。