2009年 〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック

遼、全英に向け7位発進!

2009/06/25 20:43
憧れの丸山茂樹との初ラウンドを、「つい見入ってしまう小技の雰囲気があった」と振り返った石川遼

「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」初日。午後スタートとなった石川遼は、その時間を有効に活用した。昨シーズン終盤に良くやっていたが、スタート前に2回打撃練習場で球を打ち込む。「細かく言ったら10個以上ある」というチェックポイントを丁寧に確認しながら体に覚えこませ、コースに出たらリズムとタイミングを意識する。その準備の成果が、この日は見事に発揮された。

同組となった丸山茂樹が、「アドレスでも保険を掛けずにフェアウェイの真ん中を向いて振り抜いている。気持ち良いですね」と絶賛する。石川も、「今日は90点」と満足のスイングで、ドライバーは安定してフェアウェイをキープした。

前半は2つのパー5できっちりとバーディを奪うなど2アンダーで折り返す。後半も7番ではドライバーで左のラフに入れながら、残り56ヤードをサンドウェッジで2mにつけてバーディ奪取。「ドライバーで打って、ウェッジで上から落としてバーディを獲る。(昨年の)日本オープンで目指していたプレーをちらっと思い出して、ガッツポーズが出ましたね」と、会心のプレーに笑みがこぼれた。

アップダウンのあるホールの距離感も地道な努力で磨いてきた。この前の日曜日には滋賀GCをキャディの加藤君と共にラウンドしたが、「僕の球からピンまでの距離は測らないでいいってことにして、クラブを3本位持って球のところに立って、9Iじゃ大きいかなとか、考えながらやるようになりました」と、目測での判断を鍛えてきた。この日の5番ホールの第2打はピンまで残り100ヤード。球の地点からピンは見えなかったが、「ちらっと見えたところに立ってその景色を覚えておいて、ボールに行ったら、スイングの振り幅じゃなく、気持ちで合わせました」と、感性でピンを狙ってバーディにつなげた。

通算3アンダーは首位と2打差の7位タイ。「モチベーションが上がりますね」と、好スタートに石川のテンションも高まっている。あとはこの状態を4日間続けられるか。「スイングに厳しく、しっかりチェックしてあと3日間を乗り越えようと思います」と、石川は一層の気合を入れた。

2009年 〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック