開幕戦37位タイの石川遼、1年間のテーマは「ジャストタッチ」
国内男子ツアー2009年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」に出場した石川遼。昨年はプロ転向後のツアー初戦で5位タイに入る大健闘をしただけに、多くのファンがそれを上回る活躍を期待し、会場に駆けつけた。試合4日間とも晴天にも恵まれ、最終日には16,482人ものギャラリー数を数えた。
初日から3日間パープレーを続け、42位タイで10番ホールからスタート。ティショットを左のラフに入れると2打目はピンを20ヤードもオーバーしてバンカーへ。バンカーショットでピンまで5mに寄せたが、パーパットを決めることができなかった。
13 番パー3ではティショットがピンよりも20ヤード手前のラフ。この日は何ホールかでアイアンショットの距離感が合わずにボギーを叩いた。しかし前半は12 番、17番のパー5で2オンに成功しイーグルを狙う。17番は3.5m、今季初イーグルの期待がかかったが、打った瞬間入らないと判断し肩を落とす。この 2ホールでバーディを奪いイーブンパーで後半へ。
1番、4番、8番でバーディを奪った石川だが、3番、そして6番、7番と連続でボギーを叩き、最終9番もグリーン奥のカラーから5mをパターで狙うが決められず、4日間「71」という数字を並べた。
「4日間イーブンパーというのは、なかなかないですね。4日間同じスコアでしたが、今日が一番良かったです」。石川は連日、スコアは伸びなくてもバーディの数にはこだわりたいと話していたが、最終日には5つのバーディを積み重ねた。
初日から悩み続けたパッティングは「今日のパットは来週につなげられるパットでした」と調子を取り戻しつつあることを語った。3日間、少し強めに打っていたパッティングのストロークをカップの距離に合わせるジャストタッチだけにこだわって18ホールラウンド。今年1年間のテーマとするようだ。
「今週は疲れもなく、調子も良かったのでもっと良いパフォーマンスができたと思う。来てくれたギャラリーの方々に良いプレーを見せられない自分にイライラしています。でも多くのギャラリーに見守られていたので、最後まで気を引き締めてプレーできました」。開幕戦は37位タイという結果に終わった石川だが、次戦の「つるやオープン」では、上位進出も狙っていく。