遼、まさかの“うっかり”ミスに「2度とないようにします…」
国内男子ツアー「中日クラウンズ」最終日を、通算1オーバーの43位タイからスタートした石川遼。2 日目、3日目とショット、パットともに不安定だった石川だが、この日は「アドレスに入るとき、狙う方向と体の向きが一致している感覚だった。狙ったところに打てるという自信を持って打てたショットが多かった」と復調。パットも両足にかける体重の配分を変え、「ショートパットが真っ直ぐ打てた」とミスパットも減り、14番まで2バーディ、1ボギー。だが、15番パー5で思わぬ事態が待ち受けていた。
ドライバーで打ったティショットは左の林へ曲がり、OBの可能性もあったため暫定球を打った。セカンド地点に向かったところ、1球目はOBラインギリギリで止まりセーフ。だが、石川が2球目を打ち直す前に、同伴競技者に暫定球を打つ宣言をしていなかったことをマーカーの細川和彦が指摘。石川も「言わなかったことをハッキリ覚えていた」と気付き、結果的にセーフだった1球目は放棄扱い、1ペナを付加し、打ち直した2球目でプレーすることとなった。「あんなことは初めて。苛立ちよりも恥ずかしさが上回っていた」という石川だが、このホールを何とかボギーに止める。
15番を終えて通算1オーバー。今大会の目標をアンダーパーフィニッシュに掲げていた石川は、「最後まで諦めずにプレーした」と、残り3ホールに臨む。昨日はボギーとした16番パー4では、3番ウッドで放ったティショットが「狙いより60ヤードは右へ逸れた」とミス。だが、残り125ヤードの2打目をAWで2.5メートルにつけると、これを沈めてバーディ。17番はパーとしたが、最終18番パー4では2打目をピン左3メートルにつけてバーディフィニッシュ。通算1アンダーの29位タイに浮上して終え、「次の試合、帰ってからの練習につながると思う」と総括した。
スコア的には納得の4日間だったが、この日の15番ホールの暫定球ついては「これからは2度とないようにします」と神妙な表情。この15番では、昨年大会でも競技委員を呼ぶトラブルが起きており、「今年は何も起きないと思ったのですが…」と反省しきりだった。