2012年 ミズノクラシック

有村、続く苦悩のラウンド 自身初の最下位に沈む

2012/11/03 18:01
ショットの不振は予想以上に根深い。自身初の最下位に沈んだ有村智恵

三重県の近鉄賢島CCで開催されている、国内女子ツアー「ミズノクラシック」の2日目。ショットの不調により6オーバーの73位タイと大きく出遅れた有村智恵は、「昨日からのショットに加えて、パットも入ってくれなかった」と1バーディ、5ボギーの「76」。通算10オーバーの78位タイに後退し、ツアーでは自身初となる最下位に甘んじている。

前半のインで、スタートから5ホールで4つのボギー。「何をしてもショットが真っ直ぐ行かず、どうすればいいのか分からなかった」。ツアー屈指のショットメーカーが、リーダーズボードの一番下でスイングにもがき苦しんだ。「右にも左にもボールがバラける。悩みながらのラウンドだった」。優勝者に与えられる米国女子ツアーの獲得に向け、首位の背中を追うはずだったラウンドは、早々と自分自身との戦いに変わった。

前半だけで5ボギー。後半は「どうにか、ちゃんとゴルフができた」と1バーディ、ノーボギーにまとめたが、最下位から抜け出すには至らなかった。「それぐらいになっても、仕方がないゴルフ」。初日から口にしていた、練習不足による悪影響。米ツアー挑戦中のさなか、ここ数ヶ月はハードスケジュールで疲労した身体を休めることを優先してきたツケが、皮肉にも米国ツアー出場権がかかる一戦で露呈してしまった。

「悪いイメージを持つと、今後のラウンドに響いてしまう。とにかくイメージだけは悪くしないように」。ホールアウト後は練習場に直行し、日が沈みかかるまでクラブを振り続けた。(三重県志摩市/塚田達也)

2012年 ミズノクラシック