有村は73位タイと出遅れ・・・練習不足を痛感
2012/11/02 18:13
優勝者に2014年までの米国女子ツアー出場権が与えられる、今週開催の「ミズノクラシック」。その初日、有村智恵は2ボギー、2ダブルボギーの「78」と崩れ、73位タイと大きく出遅れ。6オーバーは首位に10打差、今大会で同ツアー出場権獲得を狙う目論見は、早くも窮地を迎えた。
夏場からドローを交えていた球筋も、最近のショット全体の不調を経て、今週から本来の持ち球であるフェードに一本化。しかしこの日は、特に「(グリーンが硬いため)球が止まらないことを警戒し過ぎて、自分で崩してしまった」というアイアンの距離感に苦しんだ。
前半からフェアウェイからの2打目がショートする場面が目立ち、4番ではグリーン手前花道から10ヤードのアプローチを寄せきれず、3パットのダブルボギー。9番では2打目が15ヤードほど大きくショートし、ボギーを叩く。後半13番(パー5)ではティショットを左の林方向に曲げて再びのダブルボギー。目指すべき首位の背中は、ホールを重ねるごとに遠く離れていった。
「練習量が少ないことが、大事な時に出てしまった」と表情を曇らす有村。9月に米国女子ツアーのQT受験を決めてからの2ヶ月を、「すごいスケジュールで疲れを取るのに必至で、練習が満足にできていなかった。自分の中でも、心当たりがたくさんある」と省みる。今大会に照準を切り替えていただけに、悔やまれる初日の出遅れ。だが、ここで気持ちを切らすわけにはいかない。「残念だけど、精一杯やった結果。ここ最近では一番集中ができていたし、出し切った結果と受け止めていきたい」と前を向いた。(三重県志摩市/塚田達也)