有村、米ツアー出場権に向けて賽銭も奮発 “2951円”で福よ来い!
2012/11/01 17:46
米国女子ツアーの公式戦も兼ねる「ミズノクラシック」が2日(金)、三重県の近鉄賢島カンツリークラブで開幕する。優勝者に与えられる2014年までの米ツアー出場権獲得に燃える有村智恵は、アウト9ホールの練習ラウンドをこなして最後の調整を終え、今大会への意欲を改めて口にした。
今月28日からは、米ツアーの来季出場権をかけたファイナルQT(米国フロリダ州/LPGAインターナショナルGC)が控えている有村。国内ツアー2試合を犠牲にして臨む、5日間の長き戦い。今週で出場権を得ることが最短かつベストなルートだが、海外のトッププレーヤーが揃う厚いフィールド。「レベルの高い選手が揃っているし、優勝のことを考えると狭き門」と、その難しさは強く自覚している。
その中で、海外勢と互角以上に渡り合える“精度”から活路を見出す。「私は飛距離が出ない方だし、球を高く上げて止める強みもない。130ヤード以内のところから確実に獲っていくことを、最低限のノルマにしたい」。ここ数週間は「イメージが出ない」とショット全体の精度に苦しんでいたが、ドローボールを交えていた球筋を今週からフェード一本に戻し、「全体的にだいぶ良くなった」と手応え。不安要素の一切を取り除き、明日からの初日に臨む。
2日前の今週火曜日には、母・由紀子さんと伊勢神宮に足を運び、“福来い”という願いをこめて2951円を賽銭箱に投げ入れた。「願いを叶えてくれるなら」と奮発しての神頼み。有村の大願成就へと導くか。(三重県志摩市/塚田達也)