有村は11位、反省を胸に米ツアー挑戦へ
2012/09/30 18:01
神奈川県の横浜カントリークラブ 西コースで開催された、国内女子メジャーの今季第3戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の最終日。15位タイからスタートした有村智恵は3バーディ、4ボギーの「73」と1つ落とし、通算7オーバーの11位タイでフィニッシュ。ショットは好調を感じながらも、「出だしから難しくないアプローチやパットをミスして、そこからのボギー。この4日間、そういうボギーが多かった」と、厳しい表情を崩さぬまま今週を総括した。
上を仰ぎ見れば、海外メジャータイトルホルダーのフォン・シャンシャンと朴仁妃の首位争い。「前半は風が無かったけど、吹き始めた後半もインビはボギーが無いし、上位にいる選手は全体的にボギーが少ない。ここ数年は女子オープンで結果が出ていないし、出るたびにもっと小技を上達したい、と思わせられる」。今年も上位選手との差、とりわけ海外勢との差を痛感せざるを得なかった。
有村は2週間後、その海外の強豪ひしめく米ツアー挑戦への第一歩を踏み出す。来週半ばに米国フロリダ州に飛び、10月9日から4日間に渡り行われる、来季の米ツアー出場権をかけたセカンドQTに挑む。「まずは通過が目標。落ちてはいけないプレッシャーを感じているし、気は抜けない。(初日までの)時間をうまく使っていきたい」。渡米後は同じフロリダにある、海外滞在時の拠点としているレッドベター・ゴルフアカデミーで指導を受ける予定だ。
標準を絞るのはQTだけではない。11月の日米共催「ミズノクラシック」で優勝し、一気に米ツアーのシード権を獲得することを一番の目標に置いている。「日本ツアーにも支点を起きながら、どこにスポットをおいて有効に時間を使うのか考えていきたい」と、思いを巡らせていた。(神奈川県横浜市/塚田達也)