有村、快挙の地で連覇へ「切り替えて」
2012/07/12 17:22
国内女子ツアー「スタンレーレディスゴルフトーナメント」開幕2日前の11日(水)、会場の静岡県・東名CCでは、大会に先立ち、あるセレモニーが行われていた。昨年大会の初日にアルバトロス(8番パー5)とホールインワン(16番パー3)を同一ラウンドで達成した有村智恵の快挙を称えた記念碑のお披露目式。水晶の原石で作られたモニュメントとともに、有村はスコアカードをコースに寄贈し、当時の記憶をよみがえらせた。
“3万年に1度”の確率ともいわれる偉業をきっかけに完全優勝を果たしてから一年。しかしながらディフェンディングチャンピオンとして臨む今年は「切り替えてやりたい」と、
3日間の戦いを冷静に見据えている。「優勝したことより、アルバトロス、ホールインワンの印象が凄く強いみたいで…」と期待に満ちた周囲の反応には、とまどいもあるが「出そうと思って、出せるものではないので。一つ一つの積み重ねに過ぎません」と、静かに表情を引き締める。
それでも8番が前半のキーポイントとなるホールであることには変わりない。12日(木)のプロアマ戦では、時折暴風雨となる中でのプレーを強いられたが、2オンの可能性も十分あった。「最低でもバーディを取れないと、流れが悪くなる。去年は3日間で6アンダー(2日目イーグル、最終日バーディ)出させてもらったわけですから。今年もしっかり伸ばせたら」。
2週前の「日医工女子オープンゴルフトーナメント」後のオープンウィークは、地元・熊本に帰省してリフレッシュしてシーズン後半戦へ。初日は横峯さくら、斉藤愛璃と同組となり、ギャラリーを一番に引き連れることは間違いなさそう。大会序盤の天候が不安視されているが、今年も主役の座は譲れない。(静岡県裾野市/桂川洋一)