惜敗続きの有村「勝てるのを待ちたい」
2012/06/28 15:57
2試合連続で2位タイと、今季2勝目を目前にしながら惜敗が続く有村智恵が、今週は富山県開催の「日医工女子オープンゴルフトーナメント」に出場する。
今大会は2010年に新規大会として産声をあげ、有村は3回目の開催にして今年が初めての出場。舞台の八尾カントリークラブは初挑戦となるが、「ゴルフの流れも、調子もだいぶ良くなっている」と、現在の好調さゆえか不安の色はうかがえない。
ここ2試合の敗因について、有村が口にするのは最終日終盤の“緊張感”。「先週、先々週と、大きなプレッシャーの中での戦いが上手くいっていない。緊張感がある中で、どういうゴルフができるかが最近のテーマ。いかに経験を積んで、いい練習をして克服していけるか」。
今季1勝を含むツアー通算11勝の有村をして、今もなお優勝争いの重圧と向き合う感覚は戻りきっていない。今季は左手首の回復が遅れ、開幕戦から3試合を欠場。復帰当初はプレーできることへの純粋な喜びを口にしていたが、4月末の今季初勝利を経て、「自分への期待値が高まって結果を求めるようになった」と、復調とともに試合への臨み方も変った。今は、優勝争いの重圧に慣れるための、言わば“リハビリ期間”。「勝ちたいというより、勝てるのを待とうかなと思います」。その先に見えるのは、常勝の頃にあった強い有村の姿だ。(富山県富山市/塚田達也)