地元復活Vなるか!? 有村、首位に2打差で最終日へ
首位に3打差の7位タイから「西陣レディスクラシック」2日目をスタートした有村智恵は、4バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの「71」で回り、首位に2打差の通算2アンダー4位タイに浮上。地元Vを逆転圏内に捕らえ、明日の最終日を迎える。
前半6番の3パットでボギーを先行させるが、直後の7番で6mのバーディパットを沈めて気迫のガッツポーズ。さらに9番(パー5)でもバーディを奪って後半に折り返すと、15番、17番といずれも8m近いバーディパットを沈め、この時点で首位に1打差まで詰め寄った。
着々とスコアを伸ばしてゆく有村を包む、地元ギャラリーの大歓声。その一方で、有村の心中は複雑な思いで渦巻いていた。「正直、自分の調子以上のスコアが出ている感覚だった。長い(パットの)距離がことごとく決まって、今までの私のゴルフでとは違っていた」。
迎えた最終18番(パー5)。2打目をピンまで残り70ヤードのフェアウェイに運び、バーディフィニッシュへの舞台は整った・・・かに思えた。しかし、サンドウエッジで放った3打目は「(ヘッドが)少し薄く入った」とグリーン手前で失速し、まさかの池ポチャ。首位浮上のチャンスから一転、5オン2パットと痛恨のダブルボギーに終わった。
「今日はショット、パットともあまり良くなかったし、今年に入ってからウエッジの距離感に自信を持って打てているわけじゃない。それが、最後に自分の調子として出る形になってしまった」と有村。首位に2打差に詰め寄りはしたが、「今の自分の感触では、明日優勝争いをした時に良いゴルフができるとは思えない」と、プレー内容には厳しい評価。「明日、自信を持ってティグラウンドに立てるようにこのあと修正をしたいです」。そう話す有村は、優勝争いを何度も演じていた当時の“勝負師”の顔に戻っていた。(熊本県菊池郡/塚田達也)