有村8オーバー「80」に「今の自分なら・・・」
国内女子ツアーの開幕戦から3試合を欠場し、「ヤマハレディースオープン葛城」から復帰を果たした有村智恵。注目の第1ラウンドは1バーディ、7ボギー、1ダブルボギーの8オーバー「80」。87位タイと大きく出遅れることになったが、悲観した表情は見せなかった。
アテストを終えた有村は「すっごく緊張しました」と、ラウンドを終えた安堵の表情を浮かべた。「火曜日から練習ラウンドはしましたが、試合に向けたしっかりとした準備ができていなかったので、久しぶりでしたし、どうやってゴルフをすればよいのかわからないぐらい緊張しちゃいました。ラウンド中も調整をしながら何とかしたかったのですが、何もできずに終わってしまいました」。開幕戦から3試合、他の選手よりも出遅れたことが、有村にはプレッシャーとなって初日に現れてしまったようだ。
8オーバーというスコアに関しては「このコースは難しいのはわかっていましたし、今の自分ならしょうがないです」と話す。「今までの自分だったら、スコアが悪かった後はすぐに練習場に向かっていました。でも、練習をしてもいいのか、しないほうが良いのか悩みどころです」と、痛みがない現状でも手首への負荷をかけて悪化させる心配も抱えている。
この日の有村は序盤からショットが安定せず、パーを拾うラウンドとなったが、4番から3連続ボギーをたたき、後半に入っても10番から3連続ボギー。「前半から芯に当たらなくて・・・。13番のバーディは自分のイメージ通りにできましたが、16番、17番とミスが続いてしまいました」。13番では、自身の良いときのイメージ通りにアイアンショットが振りぬけ、ピン横2mにつけてバーディを奪えた。
しかし、一瞬戻った感覚は長続きせず、16番のダブルボギーで再び悪い流れを引き込んでしまった。「まだまだ仕上がっていないので・・・。精神的なものがまだ全然。構えている時に感覚がなかったり。今日これだけ打ったので、明日は良いスタートをきってバーディを獲りたいです」と話し、軽い調整を行うために練習場へ向かった。(静岡県袋井市/本橋英治)