悩める有村「練習しないと上にいけない」
2011/10/08 16:43
「SANKYOレディース」2日目を首位に5打差の1オーバー26位タイからスタートした有村智恵は、3バーディ、1ボギーの「70」でホールアウト。通算1アンダーの17位タイに浮上して最終日を迎える。
しかし、ホールアウト後の有村に笑顔は無い。「これだけ風も無くて、バーディ合戦になっているのに、つけたほとんどのチャンスを入れてこのバーディ数では・・・」。ティショットは好調なものの、100ヤード前後のショットがピンに絡まない。「自分の中で自信を持って打てる、得意と思っている距離でチャンスがつけられない。今まで無かったような、ありえない距離や方向に飛ぶ。久しぶりにもどかしい展開だった」と表情は深刻だ。「これでは戦えない」と肩を落とした。
今の状態に起因しているのが、左手首を痛めてから強いられている練習量の減少だ。「練習量が足りず、イメージ通りにアドレスに入れていない」。ショットに関して、現在はピーク時に比べて1割程度の練習量に抑えているという。もともと練習に多くの時間を費やしていた有村。そのガマンも、いよいよ限界に近づいている。「やっぱり練習しないと上にいけない。出るからには良いスコアを出したいし、トレーナーとも相談して練習する時間を増やしたい気持ちはあります」と語気を強めた。(群馬県高崎市/塚田達也)