有村、第2の故郷でも試合に集中
2011/09/22 17:38
東北高校出身の有村智恵にとって、今週宮城県で開催される「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は他の大会と比べても格別大きな意味を持っている。その想いが強過ぎて、翌週の「日本女子オープン」を前に燃え尽きてしまうこともあったくらいだ。
痛めている左手首もその思いを制御する。痛みは無いというものの、手首に負担をかけないために練習量を減らさざるを得ないのが現状だ。「量をこなして満足するタイプ」だったという有村だが、今は量から質への転換を迫られ「早く自分のスタイルを確立していけたらと思う」と試行錯誤の最中だ。
この日、プロアマ戦に臨んだ有村だったが「ちょっとまだボールに当たらない。ミスヒットするショットが多かった」と振り返る。それでも、練習量でそれを克服していくことはままならない。「工夫しながら調子を上げていきたいです」と前を向いた。
知人、関係者も多い仙台だが、「今週は何も(予定を)入れていません」と有村は試合だけに集中している。想いはコースの上で表現する。無言の強い意志が感じられた。(宮城県利府町/今岡涼太)