首位浮上の有村、得意の逃げ切りVなるか
2011/08/20 16:25
有村智恵が、今季2勝目に向けて得意の逃げ切り態勢に持ち込んだ。「CAT Ladies」2日目、首位を3打差で追う有村は、10番からの4連続を含む7バーディ、1ボギーの「67」をマーク。通算10アンダーの単独首位に浮上し、2位に2打差をつけて最終日を迎える。
派手なプレー内容とは裏腹に、「淡々とプレーしていた」と振り返る有村。「特別に良いショットがあったわけでもないし、4~5mのパットも入ってくれたり、入らなかったり」と、言葉にも勢いがない。しかし、絶好調ではないからこそのメリットを口にする。「1つ1つのショットに、いつも以上にイメージを作って、決断をしていかないといけない。それが逆に良い方向にいっていると思う」。
その精神状態が功を奏したのか、後半の4連続バーディは圧巻だった。10番で5m、11番で50センチ、12番で2m、13番で3m、さらに最終18番も3mを沈めるバーディラッシュ。昨日のホールアウト後に「最終組を回るために頑張りたい」と目標を口にしていたが、単独首位という最高の形で2日目を終えた。
08年から積み重ねた過去8勝は、全て最終日を首位で迎えてのもの。「優勝を逃してしまったときの恐怖感やプレッシャーもありますが、(逃げ切る形が)自分に合っているとは思う」と、自身の中にも自覚はある。その意識がアドバンテージとなるか重圧となるか、どちらに傾くことになるか注目だ。(神奈川県箱根町/塚田達也)