有村、イーグル奪取で勢いに乗るつもりが・・・
国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の初日に、1オーバー42位タイと出遅れた有村智恵は、裏街道の10番から7時18分にスタートした。11番でバーディを奪うと、14番でボギーを叩くが、すぐに15番でバーディを奪い返す。
そして17番パー3では、一度はキャディバッグから9番アイアンを抜くが、キャディと相談した結果8番アイアンを手にする。すると、高く舞い上がったティショットはピンの手前2mに落ちると、カップの手前15センチで止まるスーパーショット。
さらに18番ではフェアウェイから残り140ヤードで、再び8番アイアンを手にし、今度はピンの手前6mから転がったボールは、そのままカップに吸い込まれるチップインイーグル。満席のギャラリースタンドからの大歓声は地鳴りのようにコース中に轟いた。
ハーフターンでクラブハウスに引き上げる有村は、真っ直ぐ一点を見つめ、気合いを込めて歩いた。「できれば休憩は短いほうが良いですね」という有村だが、この日の休憩は約40分間。束の間の休息が有村の勢いを完全に止めてしまった。
1番ではフェアウェイからの2打目がピンの手前9mに止まり、その後は何度となく3m程度のバーディチャンスを迎えた。しかし、今度はパッティングが決まらず焦りも生じ、7番でボギーを叩いてしまった。前半4ストローク伸ばしながらも、後半は1オーバーにしてしまった有村は「流れを上手く後半でつなげませんでした」と、インターバルでの休憩が悪い方向に変わってしまったことを悔やむ。
「今日は後半の方がチャンスにつけられていたのに、パッティングが決められずに流れを断ち切ってしまいました。でも今夜雨が降れば明日はもっとグリーンが軟らかくなると思うので、上位とは差がありますが、少しでも上を狙っていきます」と、再びバーディラッシュを狙う意気込みだ。(長野県北佐久郡/本橋英治)