有村、苦境を受け止め「新たに試練を与えてもらった」
2011/06/24 10:30
「ウェグマンズLPGAチャンピオンシップ」開幕前の有村智恵は、好調を自負していた。ところが、10番からスタートした大会初日、前半を1バーディ1ボギーで折り返すと、後半は1番ボギーの後に2番から3連続ダブルボギーを叩く大乱調。終盤2バーディを取り返したものの、通算6オーバーの暫定136位タイと大きく出遅れる初日となった。
序盤からティショットがラフに捕まる苦しい展開。「ティショットもそうだけど、セカンドもウェッジも良くなくて、チャンスが少なかったです」と有村は振り返る。最初のダブルボギーは2番で左ラフからグリーンを狙ったショットが木に当たって池に落ちた。続く3番でもラフからの2打目が木に当たってしまう。「グリーンが軟らかくて、攻めることができる分、沢山の罠がある」とメジャー特有のセッティングが傷を広げる。
それでも、「守りに入って日本ツアーに影響するのは嫌だったので、どんどん狙ってしまった」と有村。攻め続けたことにわずかな光明を見たものの、「自分の調子はいいが、こういうコースじゃ通用しないことが分かりました。悔しさや、どうしようもなさを久しぶりに感じられて、新たに試練を与えてもらった」と前向きに受け止めた。
予選通過を目指すことになる大会2日目。「気持ちを切らさずに粘って行けたら良い方向にいく。大事な一日になる」と有村の闘志はまだ尽きていない。【NY州ピッツフォード/今岡涼太】