有村、最終18番で力尽きる
2011/06/12 17:11
「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」最終日。アン・ソンジュと並び首位タイからスタートした有村智恵は、前半9番までに2ストローク伸ばし、アンに1打差のリードを奪ってサンデーバックナインを迎えた。
グリーンをショートアイアンで狙える12番から15番で「2つバーディが獲れれば」と目論んだ有村だったが、パーが並ぶ苦しい展開に。一方のアンは12番でボギーを叩いたものの、13番、14番と連続バーディ。通算14アンダーに並んで最終18番を迎えたが、それまでの内容は対照的とも言えた。「決めなければいけないバーディパットを私は外して、ソンジュは13、14と入れてきた。(18番を迎えて)流れも気持ちも違っていたと思う」。
その予感は、悪い方向に的中してしまう。ティショットで、有村は右ラフ、アンは左ラフ。2打目を確実に乗せてきたアンに対し、有村はグリーン手前のガードバンカーに。有村の3打目はピンをオーバーして奥のカラーまで達し、8メートルのパーパットを外してボギー。手堅くパーセーブしたアンに敗れ、切望していた今季初優勝を逃す結果に終わった。
「日ごろから仲がいい」というアンと、「頑張ろう」と励まし合いながらプレーを続けたという有村。「回りやすくて良いプレーができたし、良い戦いでした」と、その表情からは悔しさよりも清々しさがうかがえた。有村は来週の「ニチレイレディス」に出場し、翌週には海外メジャー「ウェグマンズLPGAチャンピオンシップ」に出場予定。「アメリカに行く前の最後の大会になるので、来週も頑張りたい」。先週から続く好調な流れを、次戦、そしてメジャーの舞台へと持ち込む。