首位浮上の有村 「伸ばし合う展開にワクワク」
2011/06/11 19:46
「全英(の出場権)よりも、今は優勝が欲しい」。今週の開幕前から今季1勝目を渇望していた有村智恵は、「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」3日目、その実現に向けて大きく前進した。
首位を2打差で追う有村は、2番、4番(パー5)とバーディを先行させ、早々に単独首位に浮上。しかし5番、6番、7番と2メートル前後のチャンスを連続で逃し、9番ではボギーを叩くなど一時はアン・ソンジュの後塵を拝す。それでも12番(パー5)からの3連続バーディ、さらに17番(パー3)でもバーディを奪い、通算12アンダー首位タイでホールアウト。7ヶ月ぶりとなる最終日最終組に「願ってもない状況」と、早くも気持ちを昂ぶらせる。
「パットが良くなってきて、チャンスで噛み合っている」と総括する有村。連日の「67」と同調して、パット数も連日の「27」。数字から見ても、パットの調子が尻上がりなのは明らかだ。その自負もあるのだろう。バーディ合戦の渦中にあって「伸ばし合う状況が面白くてワクワクしていた」と、自信に満ちた堂々たるプレーぶりだった。
最終日も伸ばし合いを予想する有村が掲げる目標は「5アンダーか6アンダー」。その上で、「あまり周りを見ずに、目標のスコアに向かって1つ1つやっていきたい」と心構えを口にする。「4日間(大会)を獲れたら、後半戦のメジャーに向かっても自信になる」。今シーズンを占う意味でも、有村にとって重要な意味を持つラウンドとなりそうだ。