2011年 心をひとつに 西陣レディスクラシック

有村は最終日に伸ばせず「強いプレーヤーになりたい」

2011/04/17 17:09
最終日にスコアを伸ばすことは出来なかったが、最後まで戦い抜く姿をアピールした有村智恵

首位と1打差の3位タイからスタートした「西陣レディスクラシック」最終日の有村智恵。自身初の逆転優勝を目指したが、この日は1つもバーディが奪えずに1ボギーの「73」。通算3アンダーと一つスコアを落として7位タイに終わり、その想いを果たすことは出来なかった。

「自分自身、悪い所があったというわけじゃなく、グリーンが少し硬くなって重くなって、奥からのバーディパットがショート目になってしまい、それを判断するまで時間が掛かってしまいました。またこのコースに負けてしまいましたね」。

今週は木曜日から偏頭痛を抱えており、金曜日の夜に発熱、土曜日終了後は病院へ行き点滴を打って最終日へと臨んでいた。それでも、体調に関する弱音は一切吐かず、記者会見中も辛い素振りは一切見せなかった。その態度を褒めると、「こんな時に体調を崩している方が立派じゃないですよ」とぴしゃり。有村の自分自身に対する厳しさを垣間見た。

「育てて貰ったコースがこれだけ厳しくて、トップにいるのがまた不動さんという環境の良さ。熊本出身の選手としてバーディなしの1オーバーで終わるのはダメなので、最終日に伸ばせる強いプレーヤーになりたいです」と有村はモチベーションを新たにする。「すごい悔しい部分はあるけど、この悔しさを得たというのも試合があっての感情なので」と、ツアー再開で得た新鮮な感情を胸に、さらなる高みを目指す。

2011年 心をひとつに 西陣レディスクラシック